白夜行

白夜行
白夜行
posted with amazlet on 06.02.15
東野 圭吾
集英社 (2002/05)
売り上げランキング: 8,253
山田孝之隠し子で大騒ぎな中、この本の感想書くのも桜庭あつこ(懐)みたいでイヤなんですけども。

まず、分厚っ!
普通の文庫、4冊分はある厚み。
私はブックカバーをかけるのではたから見れば、聖書とか賛美歌みたいなんだよね。あと辞書にも見える。
さっそうと辞書または聖書を持ち歩く女子大生(リクルート)☆
模倣犯」みたいに何冊にも分けちゃえばいいじゃんと思ったけど、たしかに一冊だと良い点があるんだよね。
外出先で上巻なり1巻を読み終えてしまうと、家においてきてしまった続巻を思いイライラ。なんてことがなくなる!
後半で謎が明かされたり、犯人と正面対決すると息をするのも忘れるほど没頭する私にはもってこい。
あ、でもその割にこの作品はそんなにはならなかったけど。
でも本気のラストにすごい展開だった。

というかこの作品の他と違うってとこは、やっぱし犯人(?)について全く詳しく書かないところ。
それによって、謎が深まるし、冷徹さが増すし、そして意外にも切なさが光る。
東野作品の中で一番とは言えないけど、おもしろかった。