落語を生で聴きたい・見たい!そんな21歳の冬。
あと一歩で準キー・アナだった…そんな大学三年生の冬。

水の中のふたつの月
水の中のふたつの月
posted with amazlet on 06.01.15
乃南 アサ
文藝春秋 (2003/11)
売り上げランキング: 306,960
これは、book offの100円コーナーでゲットしました。
乃南アサは短編と長編一冊くらいしか読んだこと無かったけど結構好きな作家さんなので。
心理ミステリーな感じで、すげえよかったス。
その読んだことのあった長編「凍える牙」はクライマックスとか激しいアクションシーンがあって正直読むのしんどかったんだけど。映画も本もアクションシーンが嫌いなもんで。
これは、そういうのが無くて主人公が過去の犯罪で精神的におかしくなっちゃててその「過去の犯罪」ってなんなのよ!??って読者がひたすらひもといていかなきゃいけない感じで、すげえゾクゾクした。
こういうの好き。
話の終わり方もすげえ後味悪いんだけど、その後味の悪さが心地いい後味の悪さ。
ミステリーらしいっていうのかな?こういうの。
最高のミステリーだったぜ!って思える後味の悪さで読後にテンション最高値っていうね。
後味の悪さ連呼しとるけど、やっぱさ、ミステリーはそれなりに何かを残してくれないとね!
でも相変わらず「柔らかな頬」の終わり方はいただけないです。あれダメよあんなことしちゃあ。
そんなわけで…恐るべし!100円コーナー!ってことで。