はてなダイアラードラマ百選


id:arugha_satoruさんからバトンいただきました。



「スタアの恋 」(DVD-BOX)にしようか、「僕の生きる道 」(DVD-BOX (デジパック仕様セット))にしようか。
いろいろと迷ったんですが、やっぱしここは永遠の名作、「イグアナの娘 」(The Daugther of IGUANA DVD-BOX)にしたいと思います。
イグアナの娘」(1996年4-6月期)
原作 萩尾望都(「イグアナの娘小学館刊)
脚本 岡田惠和
演出 今井和久(#1,2,5,6,9,11) 新城毅彦(#3,4,7,8,10)

音楽 寺嶋民哉
企画・プロデュース 高橋浩太郎
プロデュース 東城祐司(MMJ
塚本連平MMJ
CAST 菅野美穂  岡田義徳  榎本加奈子 小嶺麗奈 佐藤仁美  草刈正雄  川島なおみ

物語は、おとぎ話から始まります。
とある島の住んでいたイグアナのお姫様は人間の青年に恋をしてしまいます。
そこで魔女に頼んで自分を人間にしてもらいます。「自分がイグアナだったということを忘れる」という条件を承知して。もし、イグアナだなんてことがバレたら人間は逃げていってしまうからです…。
イグアナ姫=ゆりこ(川島なおみ)は、人間の姿で恋する青年(草刈正雄)と結婚します。
自分がイグアナだということは本当に忘れきっていた中、生まれた子供・リカは、ゆりこにとってはイグアナにしか見えません。
醜い娘をゆりこは愛することができませんでした。
二年後に生まれた次女のまみ(榎本加奈子)は、普通の人間の姿。
ゆりこはいつの間にかまみを溺愛し、リカを疎んじるようになります。
17歳になったリカは、心優しいけれども自分にまったく自信のない子に育ちます。
母親・ゆりこの言葉通り、鏡に映る自分の姿がイグアナにしか見えないのですから…。


当時、いいとものテレホンショッキングに出演してした菅ちゃんが他局なのにこのドラマのことを話していて「私がイグアナ娘で〜」「川島なおみさんはイグアナの母で〜」となんだか内容がつかめなくて気になったのがきっかけです。
ホントに「気持ち悪い」っていうゆりこに納得しちゃうようなイグアナちゃんや、当時ではショッキングな精神的な我が子への虐待に夢中になって観る羽目になりました。
あとあとよく考えるとこのドラマの根底にあるものって、幼児虐待の一種の例なのかなぁとも。
過去のトラウマをひきずった母親が我が子を虐待してしまう。
この母親(ゆりこ)にとってのトラウマはイグアナという忌々しい過去であり、そんなイグアナが自分の娘の「姿」となって現れた日にゃあ恐ろしくてたまらないでしょう。
だからゆりこは、何度か切ない顔でリカを殺そうとするし、心中も図ろうとする。
子供を殺したい親なんて信じられない!「一緒に死のう」なんて言うなら最初からそんなにリカをいじめなくたっていいじゃん!
と当時はテレビの前で思っていましたが、今ではなんだか切なくてやりきれないです。
意外にもかなりイイ役の川島なおみと、ここで一気に主演女優の仲間入りをした演技派・菅ちゃん、そして今となっては信じられないくらいの好青年・昇を演じているのが、岡田義徳くん。
爽やかで優しくてかっこよくて、リカでなくてもそりゃ惚れるっつうに。
どんどんリカに惹かれていく昇に胸がキュンとなりっぱなしでした。
特に昇が始発待ちの駅で眠っているリカにキスをしてしまうシーンはぐっときました。
あとこちらも今となっては信じられない役・リカの無二の親友・信子を演じていた佐藤仁美ちゃん。
クールな役っていうのは今と少し通じるかな。
リカのふさぎ込んでいた心を変えたもう一人(一人目は昇くん)なんだけど、突然の交通事故で死んでしまうのは本当にびっくりな展開。
妹のまみとかも味方になってくれたりで、リカは一歩踏み出すんだけど、母・ゆりこは事故で死んでしまう。リカに似た女の子を助けるために。
最後の最後でやっとリカがゆりこの苦しみを知るんだけどそこも切ないの!
ゆりこの遺体の顔がリカには自分と同じイグアナに見えるショック。でもその代わりリカが鏡に映した自分の姿が人間になってるっていう。
母の遺骨を海へ流すときに、「お母さんが私の苦しみも全部持っていってくれたから…」っていうようなセリフがあってそれも泣けます。
だって何年後かに実際にリカと昇の間に生まれた娘をリカは本当にいとおしそうに見つめているんだもん。

で、次のバトンなのですが、id:sava95様にお願いしたいのですが…。いつでもいいので!ほんといつでもいいので!て私が勝手にそんなこと言ってる場合でもないのですが、id:sava95様の選ぶドラマを知りたい。個人的に☆