真夜中の弥次さん喜多さん


観たっていっても2週間ほど前だったんだけど。
借りると先着でステッカーがもらえるってことすら知らずにふらりと借りました。ずっと観たがってたくせに。
絶対たのしーだろうなーの反面、くんくが監督しなくても…っていう不安もあってそれが見事に的中した感じでした。
やっぱし宮藤官九郎という人にランキングをつけるとしたら、第1位が脚本で第2位が役者で第3位がエッセイストなわけですよ。
あんなにいい原作でそれ以上に素晴らしい脚本なんだから、もっと細かく監督業をしてくれる人に監督をしてもらいたかったなぁ。
一度普通に観てから、「解説」もつけてもう一度観たんですが、「解説」でもよく出てきたとおり、アドリブが多いのですよ。
どんな芝居に関しても脚本がきちんとあって演出もかっちりされてて、でも役者さんが勢いあまっちゃってとかミスっちゃってとかしてそれから少しそれてアドリブになってそれが味があって面白いと私は思うのです。
だから、おふざけなアドリブばっかりじゃいけません。それにキャッキャと笑ってOK出しちゃったり、使っちゃったりしちゃいけないと思うんです。
だってくんくの場合ただでさえ脚本がきちんと面白くできてるんですもん。
一見ぼろくそなふうですけども、やっぱし笑えましたよ。
古田さんも「解説」で言われてた通り、ずるい!っていう面白さだし。なによアレ。反則よあのおもしろさ。おぎやはぎも素敵だし、阿部サダヲは神だし。
結構宣伝してたわりに出てこないなーと思ってた小池栄子がクライマックスで、素晴らしくて、嬉しかった☆小池栄子好き。イイキャラだしイイ芝居してた。
映画界の魔性の女。おりょうちゃん、こと麻生久美子は綺麗すぎ!
何よりも荒川日々くんの破壊的な面白さといったらないね!大爆笑!
くんくの脚本面だと、竹内力の使い方だったり本人も出てたシーンだけどゲラのエキストラのおばちゃんだったり、「喜び」がテーマだからって「喜び組」使っちゃったり、発想や小技が素晴らしかったです。
なにげに七之助ちゃんがお父さんと共演してたり、ぐっさんがやっぱし軽くカリスマ性があるモノマネができる人の役だったり、キャスティング面もツボでした。
すっげえ!いい映画!とは言えないけど、オススメではあります。